お花みたいに植え替えたらたっぷりのお水をあげていいのかな?
普通、新しく植物を植えたり、植え替えたりしたら、すぐに水をあげるものですが、多肉植物に関しては別の対応が必要です。
特に挿し木から育てる場合、植え付け直後の水やりは控えるべきでしょう。
しかし、このような特別なケアが必要な理由を知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、多肉植物を新しい土に植えた後、なぜすぐに水をやってはいけないのかをご紹介します。
多肉植物の植え替え方は2種類
多肉植物の植え替えをする際、その方法を知っておくと、水やりのタイミングを見極めるのがずっと簡単になります。実は、多肉植物を植え替える方法は2種類あるのです。
土がついたま植え替える
一つの方法としては、鉢に詰められた土とともに植物を取り出し、そのまま新しい鉢へと移植する手法があります。
特に、親指ほどのサイズの小鉢に植えられた苗を使う際に適しています。この苗は、電源プラグを差し込むように簡単に鉢から取り出し、新しい鉢へ移植できます。
多肉植物の苗は未成熟なものが多く、この方法では根をダメにすることなく移植できるため、植物への負担が少なくなります。
この手法の特徴は、土を崩す必要がない点にあります。
土を落としてから植え替える
もうひとつの方法は、育った多肉植物を引き抜いて、植え替える方法です。
この場合は、ぼさぼさになった古い根っこをカットしたり、傷んでしまった下葉を取り除いたりしてから、植え替えるようにします。
見た目はスッキリするのですが、根っこや茎、葉の切り口ができてしまうところが、大きなポイントなのです。
多肉植物は、挿し木などをするとき、茎の切り口が完全に乾いてから、土に挿すようにするのがセオリーです。
多肉植物の水分管理は切り口の乾燥がカギ
多肉植物を扱う際、特に注意すべき点の一つは、葉や茎の切り口が濡れた状態で放置されると、そこからダメになってしまいます。これは本当に大切なポイントです。
例えば、根や茎、葉をカットした後、その切り口が完全に乾くまでは土には挿さないほうが良いのです。水を与えると、切り口から悪くなる恐れがあります。切り口が乾燥すれば、それはまるでカサブタのように保護され、その後の水やりも大丈夫になります。この乾燥には、通常3~5日ほどかかることを覚えておきましょう。
多肉植物を植え替えた後、根をカットしたり下の葉を取り除いたりした部分は、すぐには乾きません。これらが完全に乾燥するまで、水やりを始めるのは待った方が良いとされています。
植え替えの際、気付かないうちに根や茎、葉に傷をつけてしまうこともあるため、切り口が乾くまでは水やりを控えることが肝心です。
まとめ
多肉植物の水やりは、タイミングを見極めるのが難しいとよく言われます。
特に、丁寧な手入れの後にすぐ行う水やりは、外見ではわからない部分で深刻な影響を及ぼすことがあります。
特に初心者の方は、このような間違いをしやすいので、注意してください。
また、雨の日の水やりにも気をつけましょう。この記事が皆さんの役に立てば嬉しいです。